こんにちは、市が尾駅前プラーザ歯科IT担当です。
SNSでこんなお声を聞いたので、理事長に質問してみました。
どうして神経取らないといけなくなっちゃうのか?
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極力、神経は取らずに残して行きたい。
それは、いわゆる神経と言われている歯の内部の組織は歯髄と呼ばれ、この軟組織には痛みを感じる神経のほかに栄養血管が走り内側から歯の象牙質に栄養を送っている。
神経をとると言うことはこの栄養血管もとってしまうので、歯は栄養を受けられず枯れた竹のようになってしまう。
生きている青い竹がしなやかにしなって雪の重さにも耐えるのに対して、枯れた茶色くなった竹は裂けて折れやすいと言ったイメージです。
では、どのような時に神経(歯髄)を取らなくてはならないのか?
それは虫歯や外傷、歯周病などで歯髄にバイ菌が入って回復の見込みがない炎症が起きた時です。虫歯で言うと、虫歯が深くなるにつれ虫歯の穴が神経に近づいて細菌の毒素が神経の周りの象牙質に染み込んでいき神経がこれに反応して炎症を起こし始めます。
この時は神経が過敏になるので冷たいものにシミる感覚が始まります。
その後、さらに虫歯が深くなって菌自体が歯髄の中に入ると、化膿性の炎症が起きて小さな膿の塊ができ始めます。
膿は白血球の死骸で熱で膨張しやすいようで、今度は熱いものにシミたり痛んだりし始めます。 その後、いよいよ菌が増殖して神経自体に感染による炎症が及びますと、ズキズキと何もしなくても痛むようになります。この時点では歯髄組織から細菌感染を取り除いて炎症を回復させることはできなくなりますので、内部の組織をきれいに掻き出して炎症の場と共に感染した細菌を取り除くことが必要になります。
コレがいわゆる神経をとると言う治療です。歯を残すためにしかたない治療ですが、患者さんにとっても術者にとっても、何よりその歯ちゃんにとっても喜ばしいことではありません ですから、そこまで虫歯を大きくする前に発見して治療することが大切です。
たまには検診しましょうね。
ということでした。
神経を抜くということは、歯を残すための治療でもあるのですね。
定期検診、私もそろそろ行かなくちゃと思いました。
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